宝塚歌劇団の雪組人気スター朝美絢(あさみ・じゅん)が24日、大阪市北区のシアター・ドラマシティで、主演ミュージカル「海辺のストルーエンセ」の初日を迎えた。

すでに神奈川公演を終え、朝美にとっては2度目の東上主演作。演じたのは、18世紀のデンマークに実在したヨハン・ストルーエンセ。類い希な美貌と、エレガントな立ち居振る舞いで、男女問わず人を魅了していく。

際立つ美しさでファンを魅了する朝美にとって、本領発揮の役どころだが、陰の部分も内在する。宝塚王道のヒーローとは一線を画した主人公だ。

作・演出は指田珠子氏。18世紀、若き王クリスチャン7世が治めるデンマーク王国が舞台。町医者ヨハン・ストルーエンセは、啓蒙(けいもう)思想に傾倒し、保守的な医療現場の改革を目指し、野心を大きくふくらませていく。王室に近づき、宮廷に渦巻く闇を「治療」するうち、孤独な王妃にひかれ、ふくらむ野望をおさえきれずに、破滅へ向かう。

朝美は、人間の持つ「強さ」と「弱さ」を多彩に表現。クリスチャン7世は、公演ごとにたくましさが増し、主力スターとしての地位を固めた縣千(あがた・せん)が熱演を見せた。

クリスチャン7世との仲が冷え込んでいた王妃カロリーネは、音彩唯がはかなさもまじえて演じている。

神奈川公演はすでに終わり、シアター・ドラマシティでは、3月2日まで。