乃木坂46の3期生が25日、横浜アリーナで単独ライブを開催した。22日からスタートしたグループのデビュー11周年記念ライブ「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」の4日目公演。32枚目シングル(タイトル未定、3月22日リリース予定)でダブルセンターを務める山下美月(23)久保史緒里(21)、新キャプテン梅澤美波(24)らグループの中核を成すメンバーたちが、貫禄のパフォーマンスを披露した。

冒頭、後光のような巨大モニターをバックに3期生11人が登場すると、大歓声を浴びた。山下の初センターシングル「僕は僕を好きになる」からスタート。梅澤センターの「空扉」、与田センターで「三番目の風」と続けた。続く「トキトキメキメキ」では、センターの岩本蓮加が「3期生ライブ、声出していくぞ~!」とアピール。「私たちにとっても、皆さんにとっても、最高の1日にするぞ~!」と呼びかけ、大歓声を浴びた。

3期生単独ライブは約2年ぶりで、有観客では17年以来約6年ぶりという。山下は「大人になりましたよ。大人になった私たちも見てほしいです」と笑顔。梅澤は「昨日、一昨日と開催されてきた5期生、4期生ライブもかなり盛り上がっていて、めちゃめちゃいいバトンをつないでくれたので。期別ライブ最後、私たちも負けないように、明日のライブにもつなげるように全力で頑張りたいと思います!」とあいさつ。大きな拍手を浴びた。

大歓声を受け、阪口珠美は「わー。素晴らしい人々!」と両手を広げた。「熱気がすごくて。3期生ライブに魂を込めてやってきました。3期生のパワーを見せつけちゃいますので、皆さんお見逃しなく!」と笑った。岩本は「蓮加すごい楽しい!」と叫び、「3期生ライブってだけですごいうれしいじゃない。しかも、ファンの方が入っていて、声が聞けるのがうれしくて。しょっぱなからブチ上げていました」と喜びを伝えた。

序盤は2~3人のユニットでパフォーマンスを披露した。向井葉月センターで「嫉妬の権利」、佐藤楓センターで「Threefold choice」、阪口センターで「大人への近道」、伊藤理々杏と岩本の2人で「心のモノローグ」と続けた。向井と岩本がアコースティックギターを演奏し、全員で「失いたくないから」も披露した。

バースデーライブ千秋楽の26日に卒業コンサートを控える最後の1期生、秋元真夏(29)に向けて思いを伝えるブロックも。秋元からキャプテンを引き継いだ梅澤は「言葉だけじゃ伝えきれないから、この曲を通じてもしっかりお伝えしたいです」とし、加入前から秋元のファンという吉田綾乃クリスティーが「真夏さん、これからも、今までも、ずっとずっと大好きです」と切り出して「別れ際、もっと好きになる」を披露。中村麗乃センターで「錆びたコンパス」と続けた。

中盤は、加入直後の16年に行われた初の単独イベント「お見立て会」のリバイバルと題して、同イベントで披露した「命は美しい」「裸足でSummer」「」「ガールズルール」をあらためてパフォーマンス。さらに「設定温度」を全員で歌った。「三番目の風」のオルゴールメロディーが流れる中、1人1人が思いを明かした。梅澤は「3期生は乃木坂7年目。ここで歴史を途絶えさせるわけにはいきません! 私たち3期生には誰よりも乃木坂を愛してきた自信があります!」と宣言した。

終盤、佐藤楓センターで「世界で一番 孤独なLover」、阪口センターで「欲望のリインカーネーション」を披露。さらに「大人たちには指示されない」「未来の答え」「毎日がBrand new day」と3期生楽曲を続けた。

久保は「気づけば3期生は乃木坂46で7年目に突入しました。入った当初、先輩方にずっと守っていただいてきた私たちですが、これからはその役割を担わなければならない時が来るんだと実感しています」と切り出し、「そんな気持ちで初めて見た5期生ライブ、そして4期生ライブ。本当に輝かしい後輩の姿を見て1つの感情が湧いてきました」と打ち明け、涙ぐんだ。

久保は「私たち3期生にも、まだまだやれることがあります。それに、あんなにも頼もしい後輩たちがいたら、乃木坂46はまだまだ先の景色を見られるんだと思います。これから私たちは、その先頭を切っていかなければいけません」と誓いを明かし、「どうか私たちの手を叩く方へ、ついてきてください。皆さん、1つになりましょう」と呼びかけ、「僕が手を叩く方へ」を披露。中村、与田、佐藤、吉田ら、メンバーたちが次々と目に涙を浮かべた。

アンコールでは「そんなバカな…」「転がった鐘を鳴らせ!」と披露。「思い出ファースト」を終えて締めくくったが、一度山下が舞台裏に消え、再びステージに戻って来た。梅澤が「わがまま言っていいですか? ラストもう1曲!」と伝えると、大歓声を浴びた。「三番目の風」を披露。アリーナ外周の花道を駆け抜け、大歓声を浴びた。

梅澤は「スタッフさんもありがとうございました。わがままを言ってしまいました」と笑顔。「本当に、今日1日通して本当に最高な時間を皆さまと過ごすことができました」と感謝し「乃木坂は11周年を迎えて、私たち3期生にとってもこれからが勝負の年になってくると思います。しっかりと、これからの乃木坂を自信を持って導いていきたいなと思っています。ファンの皆さんも、安心して、楽しんで私たちについてきてくれたらうれしいなと思います。これからも一緒に最高な景色を見ましょう!」と呼びかけた。

ラストは11人でマイク通さず「ありがとうございました!」と絶叫。再び大歓声と拍手を浴びた。【横山慧】