サザンオールスターズ原由子(66)が7日、神奈川・鎌倉芸術館で、13年ぶりとなるソロライブ「原由子スペシャルライブ2023『婦人の肖像(Portrait of a Lady)』」を開催した。新型コロナウイルス流行後のサザン関連ライブでは初となる観客のマスク越しの声出しも解禁。原にとってゆかりの鎌倉の地で、ラストは夫の桑田佳祐(67)も飛び入りして1曲をデュエットし、プラチナチケットを手にした観客1500人を熱狂させた。
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原がリードボーカルをとるサザンの人気曲「鎌倉物語」(85年)のイントロがご当地に鳴り響くと、観客のマスク越しにためらいのない歓声が上がり、ライブは幕を開けた。10年7月に開催したソロライブと同じ地。キーボードに座る原は「13年ぶりに鎌倉芸術館に戻って参りました」と喜びをかみしめた。「少女時代」(91年)を歌った後には「高齢者になって少女時代を歌うことになるとは、曲を作った時には思ってもみなかったので、とっても幸せなことだと思います」と、ハラボーらしいゆったりしたトークで和ませた。
その後はソロ歌手、ソロミュージシャンとしての実力、魅力を存分に発揮。昨年10月、約31年ぶりにリリースしたソロオリジナルアルバム『婦人の肖像(Portrait of a Lady)』を冠したライブタイトル通り、新譜から「ヤバいね愛てえ奴は」などの10曲を含む全22曲を、時にギターを手に、時にハンドマイクで歌いあげた。
原にとって鎌倉は、親戚宅に幼少から通ったゆかりの地。後半には「鎌倉物語」の続編として制作した「鎌倉 ON The Beach」(22年)で物語を“完結”。「恋は、ご多忙申し上げます」(83年)紅白出場曲「花咲く旅路」(91年)など懐かしいナンバー、さらに「スローハンドに抱かれて(Oh Love!!)」(22年)ではサザンのライブをほうふつさせる銀テープも準備された。
アンコールでは、43年前に初めてリードボーカルをったサザンの名曲「私はピアノ」(80年)でヒートアップ。最後は、橋幸夫と吉永小百合のデュエットをカバーした「いつでも夢を」(02年)を歌い出すと、楽曲の途中で“戦友”桑田がサプライズ登場。この日、最大の歓声があがった。
桑田は曲中に花束を渡して祝福すると、見つめ合って熱唱。「13年ぶりだって。何やってるんだ…毎年やろう」と宣言し、原も笑顔をみせた。桑田が13年前の公演について「ライブを見た後、大病にかかりまして、一瞬引っ込んでました」と10年に食道がんを患ったことを振り返ると、原は「今度はそういうことないようにね」と、ラブラブな雰囲気も披露した。
桑田が原の肩を抱く場面もあり「原由子の夫です」「桑田佳祐の妻です」と夫婦漫才風のあいさつ。サザンデビュー45周年イヤーとなる年、原は「サザンオールスターズもよろしくお願いします」と期待感たっぷりのコメントも残し、即日完売となった2日間計3000人を前に鎌倉の夜を彩った。
○…6、7日の公演ともに1500席は即日ソールドアウトとなったため、7日は全国13都市16映画館でライブビューイングを開催。計6000人の動員となり、原もステージから感謝の言葉を呼びかけた。バンドは40年以上の交流があるギタリスト斎藤誠や、福山雅治バンドでも活躍するギタリスト小倉博和、原の最新アルバムを担当したキーボード曽我淳一ら、サザンや桑田の楽曲に携わる豪華メンバー10人が務めた。



