TBS安住紳一郎アナウンサー(49)が31日、都内で行われた「第60回ギャラクシー賞贈賞式」(放送批評懇談会)に登場し、ラジオ部門DJパーソナリティ賞の表彰を受けた。受賞スピーチで「いいことはほとんどない」「経営者の優柔不断」など自虐を連発し、会場を沸かせた。

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜午前10時)でのパーソナリティー力が評価された。

97年の就職時を振り返り「先輩に『ラジオはもうなくなるだろうから』と常々言われて、なるべく関わらないほうがいいなと思っていたんですけど、それから26年。なくなりこそしないものの、いいことはほとんどありませんでした」。また、「この賞をとると局内で嫉妬の対象になる。(番組を)19年やってきて、いろんな評価をされているので、特別いまコレをもらう必要はない」と笑わせた。

さらに「経営者の優柔不断さもある」と、ポッドキャストとラジオクラウドの行き来をめぐるドタバタをグチったり、「伊集院(光)さんが怒って出て行っちゃったり、アリコンさん(有村昆)が当日いかなったり、決していいことはありませんでした」などとぶっちゃけた。

また「新しい動画メディアに負けないようにバズる発言も盛り込んでいこう思って発言したら好きなように書かれて炎上したり、心に塗る薬がありません。ラジオが好きと言ってくださる全国の皆さんがいるから続けてこられたと思っています」と話した。

ラジオ、テレビで活躍し、進行MCの長野智子アナウンサーから「アナウンサー界の大谷翔平」と絶賛され、恐縮。社員アナウンサーという立ち位置へのこだわりについて聞かれると「TBSの佐々木社長に『優秀なアナウンサーこそ局に残ってほしい』ということで、待遇面など相談させていただきまして、局アナとしてやっていこうという何年か前に話し合いがありまして」と打ち明けた。

最後は「テレビ、ラジオの変革期にドラスティックに関われるのが放送局員ということで続けているが、近年離職者が相次いでおります。晴れがましい舞台で恨みつらみばかりですみません」とし「自由に書いてください」と爆笑で締めていた。