デビュー47年目を迎え、通算83枚目シングル「慕情」を発売した歌手松山千春(67)が28日、春の全国ツアーのファイナル公演を、出身地である札幌のカナモトホールで開催した。全国23都市で全24公演を走り抜けた。
コロナ禍で規制されていた声出しが解禁となって初の凱旋(がいせん)公演。会場内の各所からは待ってましたとばかりと「千春コール」が響き渡る。「愛が全て」で幕を開けたステージは「銀の雨」「かざぐるま」と、懐かしい曲で会場を盛り上げた。
公演は2部構成で、1部は千春の真骨頂である恋愛の曲が中心。2部では「フォークシンガーとしての松山千春を前面に出した」構成で展開された。
また、札幌の誘致を訴えている冬季五輪については「秋元(克広)札幌市長はその気になっているみたいだけど、俺はもう十分だと思っている。冬季五輪はいらない。どうしてもやりたいなら夏季大会だな、札幌でやるなら夏の大会だろ」と会場を沸かせた。
さらにロシアのウクライナ侵攻に対しては「これは真面目な話」とした上で、「(G7広島サミットで)せっかく広島に主要国の首脳が集まって、さらにウクライナからはゼレンスキー大統領まで来たのに、話し合われたのは武器を提供する話ばかりだった。岸田(文雄)総理は、議長国として何でG7として停戦の呼びかけをしなかったのか。俺はウクライナの人たちやロシアの人たちの血を流す戦争は見たくない」と訴えた。その上で「与党も野党も成功だったと拍手喝采だったが、俺は大失敗だったと思っている。せっかく広島で開いた意味がなかった」と持論を展開した。
公演はほか「STANCE」や「我家」、さらに「長い夜」「大空と大地の中で」など全19曲を歌い上げ、ダブル・アンコールではギターの弾き語りで「凡庸」を力いっぱい熱唱した。



