ゴジラ生誕70周年記念映画「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)が1日から北米で公開され、5日に全米での興行収入(興収)が1436万ドル(約21億円)を突破し、邦画実写映画として歴代1位となった。製作・配給の東宝が7日、発表した。これまでの邦画実写映画の興収記録は、日本で86年、北米で89年公開の映画「子猫物語」が記録した、1329万ドル(いずれもComscore調べ)で、その記録を34年ぶりに塗り替えた。
「ゴジラ-1.0」は、邦画実写史上最大規模となる2308館(うちラージフォーマット750館)で1日、初日を迎え、3日までの週末3日間のオープニング興収(先行上映含む)で約1100万ドル(約16億円)を記録。ハリウッド大作や大ヒットアニメーション映画を抑え、全米の週末興収ランキングで3位にランクインした。
東宝が製作した、日本製作のゴジラシリーズの全米歴代最高興収を記録した99年「ゴジラ2000 ミレニアム」(1999年)の約1003万ドルを週末3日間だけで超え、24年ぶりにゴジラシリーズの記録も更新。北米で23年に公開した外国映画(非英語作品)としても第1位のオープニングとなった。4日にはハリウッド大作を抑えて全米デイリーランキングで興収1位となっていた。
「ゴジラ-1.0」は製作・配給の東宝が創業91年で初めて自社で北米で配給したことも1つの挑戦だった。11月10日に米ロサンゼルスで開催した北米プレミアでは、米国の監督、テレビ制作者の業界団体DGA(全米監督組合)の所有する劇場での上映で製作者、専門家も集まる中、大盛況で高評価を得た。米最大の映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では、評論家レビュー97%、観客レビュー98%を維持し、ついに条件を満たすことで付与される高評価作品の認証「Certified Fresh」を獲得。23年に北米で通常公開された映画の中で最高の評価を受けた作品の1つになり、大手メディアでも相次いで取り上げられた。
山崎貴監督(59)は「長い間破られなかった記録を他ならぬゴジラが飛び越えてくれたことが嬉しいです。思い返せば、キャストもスタッフも愚直にただひたすらに面白い物を!と作っていたことが、このような素敵な結果に繋がったんだと思います。このことをずっと覚えていようと思います」と喜びのコメントを発表。北米プレミアに同監督と参加した主演の神木隆之介(30)も「公開から約1ヶ月が経ち日本でもたくさんの方に観ていただいて、そしてさらに、全米での歴代邦画実写の新記録! アメリカの方々にもたくさん観ていただいていて、夢みたいです!! 幸せでございます!」とコメントした。
大絶賛の声を受け、北米での上映館数はオープニングの2308館を超える、2500館以上まで増える予定だ。さらに北米に加え、約50の国と地域でも公開を予定している。神木は「そしてそして、さらに色んな国や地域でも公開されるなんて! そこで僕は思いました。これから山崎監督の事はちゃんと、『世界のタカシ』と呼ばせていただきます。 本当に皆様のおかげです! ありがとうございます!」とファンに感謝した。
日本国内では、1954年(昭29)11月3日公開の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)が公開された「ゴジラの日」に11月3日に公開。6日までの34日間で、観客動員255万人、興行収入39億円を突破した。
◆「ゴジラ」 製作・配給の東宝が、1954年の「ゴジラ」から「ゴジラ-1.0」まで30作を製作、配給してきた。神木が戦争から荒廃した日本に生還も両親を失った敷島浩一、浜辺美波(23)が焼け野原の戦後日本を単身で強く生き、戦争帰りの敷島と出会う大石典子を演じた。撮影は22年3~6月に終え、VFXを製作し、本編は5月に完成した。



