宝塚歌劇団の花組トップ柚香光が24日、相手娘役の星風まどからとともに退団公演「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」の兵庫・宝塚大劇場公演千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。
本編後のサヨナラショーはトップ就任前と就任後、2度主演した代表作のひとつ「はいからさんが通る」で幕開け。伊集院忍にふんした軍服姿で登場した。
ショー前のメッセージでは、前トップ明日海りおと最後の共演作で背を押された場面を振り返り「あの重みを忘れません」。次期トップに決まり、バトンを渡す永久輝せあには「花組に来る前から一緒に仕事をしたいと思っていた」と信頼感を語り、宝塚へ「皆さまにずっと愛していただける場所でありますように」との思いを寄せた。
最後のショーでは、星風とのダンサー・コンビならではのデュエット、永久輝との「二人だけの戦場」から、「理想の為に」を2人で歌いながらセリフの掛け合いも。場面終わりで革コートを脱ぎ、永久輝に渡してがっちり握手。黒えんび姿になり、大階段から男役を率いた群舞に臨んだ。
サヨナラショーを終えると、最後の大階段も男役の象徴でもある黒えんび姿で下りた。
退団あいさつでは、カーテンコールを何度も繰り返し、「もう(客席へ)おりて行って、皆さまと語り合いたいぐらい、ほんとに幸せでございます」などとファンに感謝。5回目のアンコール登場では、花組メンバーも舞台に呼び込み、満席の客席とともに花組ポーズを提案。柚香の「花組サイコーッ!」とのかけ声で、ポーズをあわせた。
コロナ禍以降、終演後の恒例パレードは取りやめられているが、閉幕後には記者会見に臨んだ。
最後の公演は、作・演出が小池修一郎氏。ナチス・ドイツの占領下のパリを舞台に、フランスが生んだレビューの灯を絶やすまいと立ち上がったダンサーの生きざまを描き、柚香は天才ダンサーにふんした。
2月10日に開幕したラスト作は宝塚公演を終え、東京宝塚劇場で4月14日に開幕。東京千秋楽の5月26日をもって退団する。



