ボクシング漫画「はじめの一歩」で知られる漫画家の森川ジョージ氏(58)が25日までにX(旧ツイッター)を更新。自身が会長を務めるボクシングジム「JBスポーツ」代表の山田武士チーフトレーナーのX投稿が一部で不適切だと批判されている状況を受け、経緯を説明した。

問題となっているのは山田氏の24日の投稿。山田氏は、20歳の若さで亡くなったプロボクシング日本ユース・ライトフライ級王者坂間叶夢さんの葬儀に参列した写真をアップしたが、哀悼の言葉とともに、坂間さんの写真や、参列者らの笑顔の写真なども公開したことで批判の声があがった。

森川氏は騒動を受け、「不快な思いをした方もいると思います」と言及。「通夜、告別式は普段着で来てほしいと言われました。遺体がそばにあるうちはあくまで息子は戦っている、そして退場する姿を試合を観るノリで見守ってほしいと。最後まで顔はガードしてましたよ、と息子を褒めていました。家族は笑顔で過ごしていました。投稿はそうしてくれと、家族の意思を尊重したものです」と説明し、「一夜明けXを観た父親から自分から説明しますと申し出がありましたがそれは自分の役目です。見送った後現実を受け入れねばならない彼らをそっとしといてあげて下さい。何より辛く、また新たな決意が必要な時間です」と理解を求めた。

また、参列者の笑顔については「写真の件、息子を取り巻く遺族の笑顔はファイティングポーズだと思っています。これから家族で戦うという意思表示だと思います」と推察した。

この件について、坂間さんの所属先であるワールドスポーツボクシングジムは公式Xで「一部の投稿について不適切であるという問い合わせが多く寄せられたため、この場を借りてご説明させてください。当該投稿をされた方は、弊ジムとは全く無関係の人物であり、別ジムに所属されている方であることをご説明させていただきます」と、「坂間叶夢選手が私たちにとって大切な仲間であったように、そのご家族も大切な存在です。今後、ご家族に対して心ない声が届くことがないよう強く願います」と呼びかけた。

こうした事態を受け、山田氏は25日朝、再びXを更新し、「坂間家と話した上での投稿でした。ですが、いろんなところに御迷惑を御掛けしたことはお詫びします」と謝罪。当該投稿を削除した。