吉本興業所属のお笑いコンビ、マテンロウの大トニー(35)が6日配信のABEMA密着番組「NO MAKE」に出演。アルバイトを兼業して生計を立てている様子を明かした。

大トニーは過去にダーツバーで勤務経験があり、ダーツを趣味としていることから、現在も複数のダーツバーのスタッフとして掛け持ちアルバイトをしていることを告白。時給1300円で「少ない時で週3、多いときは5とか6入るときもありますね」と、バイトのペースを明かした。今年前半には、芸人としての収入がなかった月があったことも告白。7、8年前にはTBS系「水曜日のダウンタウン」出演などで、芸人としての月収が平均で30~40万円ほどで、バイトをしなくても良い時期があったというが、「今は見る形もない」と赤裸々に語った。

相方のアントニー(35)との格差にも言及。アメリカ人の父と日本人の母を持つ個性的なアントニーについて、大トニーは「あいつ、2年目ぐらいから年収1000万円ぐらいあるんですよ。あいつ2年目で、(日本テレビ系)『不可思議探偵団』って番組のレギュラーになっているんですよ。それで海外に行っちゃうので、若手2年目とか4年目ぐらいまで、新ネタライブとか、僕1人で出たりしてました。2年目でまさかピンネタやるとは思わなかったですね、コンビで入って。あいつだけずっと公務員みたいにもらい続けている。1000万円ぐらいはずっともらっていると思います。うらやましいですよ、本当に」と本音を語った。

さらに、昨年配信のNetflix人気ドラマ「地面師たち」にアントニーが出演したことでも、コンビ活動に影響があったと言及。大トニーは「地面師の撮影とかで、全く働けなかった」とした上で「今そこからちょっと(収入が戻って)、10~15万円ぐらいはもらえる。でもそれじゃ足りないので、バイトで40万円ぐらいになってるので、なんとかいけてますけど」と、切実な現状を明かした。

ダーツバーでは勤務のかたわら、客からおごられたテキーラなどを飲む場面も。深夜には酔った様子で、2020年に結婚した一般女性の妻に対し「マジで金稼いで、仕事辞めさせてあげたいですよね。朝から働いているので、ずっと。情けないですよね」と涙を見せた。その後、番組スタッフとともに乗った帰宅のタクシー車内では、おえつしながら「死んだ方が楽ですよ。申し訳ないし。人に迷惑掛けているだけの人生。本当は死にたいです。マジで。怖いです。自分の人生が。怖いです、生きてて」と吐露した。

相方アントニーに対し、この収録のVTRを見せる場面も。アントニーは「酒飲んで泣きながら『死にたい』って言うヤツ、一番ダサいじゃないですか」とバッサリ。「オレは甘やかさないですよ、こんなことを言うヤツを。こんなの甘えているだけですから。密着してもらって。難しいですけど、この現状を乗り越えなきゃ男じゃないじゃないですか。あいつも含め、僕ももっと頑張るしかない」と語った。

アントニーは「芸人なんて、頑張ったら売れるわけでもないじゃないですか、正直。でも、売れている人はみんな頑張っているので。全芸人が、自分が売れるのかな、とか、この先、どうなるんだろう、という不安を抱えているんで。『自分だけこんな人生』という悲劇のヒロインモードに入っているんですよね。みんなつらいので、それをまだ分かってないんですよね」と厳しい言葉を続けた上で、「まあでも、こういうピーターパン症候群の男が、何か起こすかもしれないと僕は思っています。本当に」と、愛のムチも入れた。

その後、2人は合流。アントニーは大トニーに対し「簡単に『死にたい』とか言うなよ。こういうことを言ってしまうヤツなんです」と一喝し、大トニーは「すみませんでした」と謝罪した。

結成16年目となり、M-1グランプリの出場権は消滅。アントニーは「いま一度、頑張らなきゃいけないという気にさせてもらいました。あの映像を見て」と語ると、大トニーは「じゃあ『THE SECOND』出る?」と返し、アントニーは「じゃあとかじゃなく、どうせ出るだろ。やることないんだから」と笑って応じた。

マテンロウはNSC東京校15期の同期で2010年5月に結成。