新派・松竹新喜劇の合同喜劇公演が東京・新橋演舞場で5月9日から上演されることになり、都内で19日、出演者らの記者会見が行われた。

創始138年の新派と劇団創設78年の松竹新喜劇による7年ぶりの共演。松竹新喜劇から「お種と仙太郎」、新派から「明日の幸福」の2本立て上演となる。

「お種-」は齋藤雅文さんが演出し、ゲストの久本雅美がしゅうと・お岩役に挑む。新派の波乃久里子、松竹新喜劇五人衆の藤山扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎ら松竹新喜劇の俳優と、新派俳優による劇団の枠を超えた顔合わせが舞台を盛り上げる。

ホームドラマの金字塔といえる新派の名作「明日-」は、今年9月に100歳になる“ホームドラマの名手”石井ふく子さんが演出。熟年世代の夫婦を新派の水谷八重子と松竹新喜劇の渋谷天外が、中年夫婦役はゲストの高島礼子と三田村邦彦が務め、時代を超えて心に響く家族の物語を届ける。

三田村は「石井先生は9月1日で100歳。以前、『84歳でお元気で』と言ったら『三田村君、私はまだ83歳よ』と言われた」というエピソードを披露。

昨年6月に石井さんが演出する舞台「花嫁」(東京・三越劇場)で主演した久本は「石井先生は本当にパワフル。所作から感情の出し方から事細かに教えていただいた。足が悪いとおっしゃっていましたが、のってくると、身を乗り出して『あれっ、足が悪かったのじゃないか』と思うほどですごいなと思った。つえを振り回しながら演出をされると思った」と冗談交じりに“魂の演出”を振り返った。そして「『心で芝居をするのよ』と言っていた言葉が私の指針になっています。心でしっかりと芝居をします」。さらに「すごくかわいい~。居酒屋に行ったことがないけれど連れ出しました。バーベキューもした。今回、また新たな思い出ができるのがすごく楽しみ」と笑顔で話した。