歌舞伎俳優坂東玉三郎(76)が1日、大阪市内で「南座特別公演 坂東玉三郎出演」(6月5~17日、京都南座)の取材会に出席した。
公演では口上と、長唄の「秋の色種(いろくさ)」「時雨西行(しぐれさいぎょう)」で舞踊を披露する。「秋の色種」では弟子の玉朗(たまお)、玉御(たまみ)と共演する。
弟子の反応について「悲しんではいないと思います」と笑わせながら、「一緒に出て学ぶといったら舞踊界に失礼ですけど、一緒に踊った方がいいのかな。教えることが難しい時代になった。衣装を着ているところとか、本番に向かうまでの時間の作り方とかをそばで見てもらうことが、口で言っても伝わる時代じゃなくなっている。もちろん、口でも言うし、教育もするけど、一緒の舞台に立つのが一番早い、熱い時間になる」と真意を説明した。
口上で衣装説明をするのが人気となっているが「ごあいさつなんですけどね」とにっこり。「衣装も自分で作ったからしゃべれることもある。そういうことも喜んでもらえる時代なんだなって」としみじみしながらも、「見せるものがなくなってきちゃった」と笑った。
南座では、片岡仁左衛門とともに、かつて出演した作品を振り返る「片岡仁左衛門 坂東玉三郎-お話とシネマのひととき-」(同19~21日)、コンサート「坂東玉三郎×木村竜蔵」(同24日)、「坂東玉三郎×木村徹二」(同25日)も開催する。



