グラミー賞の最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を13日(日本時間14日)受賞したロックバンドB’zの松本孝弘は、聴けばこの人と分かる「自分の音」を持つ、日本では数少ないロックギタリストの一人だ。

 松本はボーカルの稲葉浩志とB’zを結成し、1988年にデビュー。「愛のままにわがままに

 僕は君だけを傷つけない」などヒット曲を連発、ベスト盤「B’z

 The

 Best

 “Pleasure”」は約513万枚を売り上げた。アルバム総売り上げは4400万枚を超え、アーティスト別セールスで国内1位を記録(オリコン調べ)している。

 2007年には音楽界の発展に貢献したとして「ハリウッド・ロック・ウオーク」の殿堂入りを果たし、米国でも人気と実力が認められている。

 受賞作「テーク・ユア・ピック」は、ジャズ・フュージョン界の名ギタリスト、ラリー・カールトンと共作。音楽ディレクターでギタリストの大里和生は「松本さんのスリリングで攻撃的な音が、B’zのときより色気が増して表情豊か。ジャンルの異なる個性的な2人が、それぞれの曲の解釈を示しつつ演奏には一体感がある。楽しそうな雰囲気が伝わってくる」と話している。