ユニバーサルミュージックは13日までに、村上春樹さんの新作小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の作中で登場するフランツ・リストのピアノ曲集「巡礼の年」のCDを再発売することを決めた。

 小説の中では主人公、多崎つくるがピアニストのラザール・ベルマンやアルフレート・ブレンデルの「巡礼の年」のレコードなどを聴く場面が描かれる。同社は、廃盤となっていたベルマン演奏のCD「巡礼の年」を5月15日に再発売。生産中止となっていたブレンデルのCDも再生産し、4月27日ごろに店頭に並ぶという。

 担当者は「村上さんの前作『1Q84』の中で登場したクラシックもアルバムが驚くほど売れた。今回も期待している」と話している。