米俳優ジョージ・クルーニー(50)が孤高の暗殺者を演じる米映画「ラスト・ターゲット」(アントン・コービン監督)が7月2日に公開される。「ハリウッドで最もダンディーな俳優」といわれるクルーニーが、今までのイメージを覆すような役柄に挑戦した。

 クルーニーが演じている暗殺者ジャックは、ヨーロッパの裏社会では知らぬ者なき暗殺者だが、彼の心は過去に手を染めた暗殺や謀略への罪悪感で押しつぶされそうになっていた。潜伏先のスウェーデンで命を狙われ、イタリアの山岳地帯にある中世の建物が残る町に身を隠す。

 町の人々と触れ合い、初めて人間らしい生活を体験したジャックは、「組織」から依頼された狙撃ライフル制作の仕事を最後に、裏社会からの引退を決意する。しかし、その仕事の背後には恐るべきわなが隠されていた。ジャックが作り上げた狙撃ライフル、その「ラスト・ターゲット」とは?

 昨年9月に公開された米国では、初登場1位の大ヒットを記録した。名作「ジャッカルの日」を思い出させる本格的サスペンス。クルーニーの新たな代表作の誕生といえそうだ。