日曜のG1ジャックルマロワ賞に先だって土曜(16日)のドーヴィル競馬場では、アロヒアリイ(牡3、田中博、父ドゥラメンテ)が参戦するG2ギヨームドルナノ賞(芝2000メートル)が行われます(発走予定時間は同日午後10時50分)。

アロヒアリイはここまで4戦1勝。3月のG2弥生賞ディープインパクト記念(中山、芝2000メートル)は、後方に構えて3コーナー手前からまくってファウストラーゼンに首+首差の3着に健闘。のちに皐月賞馬となるミュージアムマイル(4着)に先着しました。今回のフランス遠征は10月のG1凱旋門賞参戦を視野に入れてのもの。このレースに日本馬が出走するのは初めてです。

日本ではあまり聞きなじみのないギヨームドルナノ賞ですが、2015年には仏ダービー馬のニューベイが優勝(続くG2ニエル賞も勝って本番の凱旋門賞は3着)、2016年も5月のG3ギシュ賞と仏ダービーを連勝したアルマンゾルが勝って、その後のG1愛チャンピオンステークス、G2英チャンピオンステークスの連覇につなげるなど有力3歳馬にとって重要なステップとなっています。

特にここ5年は2020年ミシュリフ(仏ダービー馬でのちにサウジカップなど3つのG1に優勝)、2021年ドバイオナー(のちにG1・4勝)、2022年アルハキーム(のちに凱旋門賞4着)、2023年エースインパクト(仏ダービー馬で不敗のまま凱旋門賞制覇)、そして、昨年のエコノミクス(続くG1愛チャンピオンステークス優勝)など一流馬が勝ち馬に名を連ねています。

今年は5頭立てになりました。日本での馬券発売はありません。

<G2ギヨームドルナノ賞>

枠番(馬番)馬名 騎手

1(5) アロヒアリイ  C・ルメール騎手 ▲

2(2) クアリフィカー  C・デムーロ ◎

3(3) ラシャバー  C・スミヨン 〇

4(1) バタルユームゼイン  M・バルザローナ

5(4) デュモネ  J・アイケム △

重賞勝ち馬はクアリフィカー(牡3、父ロペデヴェガ)とラシャバー(牡3、父ホーリーローマンエンペラー)の2頭だけ。アロヒアリイの相手はこの2頭に絞られそうです。クアリフィカーは、骨折で電撃引退が発表されたカミーユピサロに半馬身差2着に健闘した6月のG1仏ダービー以来の出走。陣営はここをステップに凱旋門賞をめざしています。

ラシャバーは9戦1勝、2着が5回という堅実タイプ。1勝は芝1200メートルのG2コヴェントリーSです。昨年はG1のモルニ賞とジャンリュックラガルデール賞でともに2着し、今年はG1愛2000ギニーで4着、G1セントジェームズパレスも4着。距離延長がどう出るか。

デュモネ(牡3、父ソルジャーホロウ、J・C・ルジェ厩舎)は通算6戦4勝。重賞初挑戦となった6月のG2ユジェーヌアダム賞はダリズの4着でしたが、勝ち馬との着差は約2馬身でした。

未知の魅力を秘めるアロヒアリイは折り合いをつけて直線まで末脚を温存したいところ。凱旋門賞につながる走りを期待しましょう。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績は2025年8月15日現在