履正社が1点差を守りきり、4回戦を辛勝突破した。

初回、無死二、三塁から3番小深田大地内野手(2年)の中犠飛で先制。なお2死三塁から5番内倉一冴内野手(3年)の左越え適時打で追加点を挙げた。以降は、相手投手を打ちあぐね、フライアウトなど凡打を連発。好機での1本が遠く、初回以降得点は生まれなかった。

4回に1点差に迫られたが、公式戦初先発の背番号17・岩崎峻典投手(2年)が相手打線を9回4安打1失点に抑える好投。岩崎はセンバツではベンチ入りも、春の府予選はメンバー外。スタンドで応援し「春ベンチに入れなくて、悔しいって思いながらやってきました」。体幹レーニングなど、体作りなど人一倍取り組み続けた。「夏に借りを返す」。

春に覚えた悔しさが、夏の力投の原動力になった。この日は、カットボールがさえ、自己最多という15奪三振を全て空振りで奪った。「要所要所で粘り強い投球ができました」と顔をほころばせた。

岡田龍生監督(58)も「100点満点。ストライクが先行できたら今日みたいにいける」と予想以上の出来にうなずいた。打線には「自分らのレベルがよく分かったと思います。ここというところで打てない」と厳しい表情を見せた。