<高校野球兵庫大会:龍野北3-2育英>◇11日◇2回戦◇高砂市野球場
甲子園に出場したことのない公立校の龍野北(兵庫)が、93年夏の甲子園Vなど春夏19度甲子園出場の育英に延長11回タイブレークでサヨナラ勝ちした。
タイブレーク2イニング目の延長11回1死満塁。それまで4打数無安打に抑えられていた長峰翼外野手(2年)が中前に運んで試合を決めた。「僕が決めるという気持ちで打席に入った。詰まったけど、いいところに飛んでくれた。めちゃくちゃうれしいです」と笑みがはじけた。
エースの小林謙二投手(3年)が力投した。育英打線を10回6安打1失点。タイブレークの10回を無失点で切り抜けると、笑顔で仲間とハイタッチをかわした。「仲間を信じて投げられた。楽しめた」と劇勝につなげた。
小林は左足の靱帯(じんたい)を痛めて1回戦は投げられず。この日も完治はしていなかったが、「みんなのために感謝の気持ちで投げた」と必死に腕を振った。ナインにも「『育英』という名前負けするな」と勝利を追い求めた。
同じく1回戦では考査のために来られなかった吹奏楽部も、この日はスタンドで選手を後押し。殊勲打の長峰が「力になった」と感謝すれば、好投だった小林は「応援を口ずさみながら力に変えた」。18人の選手と9人のマネジャー。スタンドも一体となって、強豪校を飲み込んだ。

