阪神藤浪晋太郎投手(25)が18日、日本ハムとの2軍交流戦(三条パール金属スタジアム)に先発し、1軍再昇格へ1歩前進した。

5回で103球を要し、8安打8奪三振4四死球で3失点。ただ、大きく制球を乱しての四球は1個だけ。「結果は結果で反省すべきところではありますけど、前回とは違うと思います」と前を向いた。

スタメンに左打者7人を並べた打線に対し、2回までは要所を締めた。3回は1安打2四死球から7番石川亮に中前2点打を浴び、4回は1死二塁から1番平沼に右前適時打を献上。一方で最速は155キロを計測し、四死球はコーナーを突いた結果が多かった。平田2軍監督も「今日は(右打者の)アウトコースへのいい球もあった」と表現。制球に苦しんだ10日ウエスタン・リーグ中日戦からの上昇を感じさせた。

とはいえ、左打者に対して捕手も捕れない抜け球でストレートの四球を与える場面もあった。二塁へのけん制球がそれるなど、課題は残っている。「無駄な四球もあった。いいところも悪いところもあった。そこは反省して、継続する部分はしっかりやっていきたい」。復活へ、地道に階段を上り直す。【佐井陽介】