「ヤス君」がヤクルトの大エースへ駆け上がる!新入団選手発表会が3日、都内のヤクルトホールで行われた。

ドラフト1位星稜・奥川恭伸投手(18)は、高津監督から背番号11のユニホームを手渡され、初めて袖を通した。目標とする選手に、ヤンキース田中将大投手(31)の名前を挙げ「エースらしい投手。自分もそういう投手になりたい」とファンに誓った。

笑顔が似ているという評判もある2人。プロ1年目に完投4試合を含む11勝。メジャー挑戦の前年に挙げた24連勝。奥川少年には、田中の姿がまぶしく映っていた。「全てのボールが一級品。負けないとか、持っているところを含めてエース。日本一になったときも最終回に出てきたり、そういうことができる投手はかっこいい。憧れです」。将来的なメジャー挑戦も目標の1つになっている。

田中は2日に出席したイベントで「はるかに僕よりもいい」と評価した。その報道を見た奥川は「すごくうれしかったけど、まだそんなことは」と恥ずかしそうに謙遜。隣の席から見守った高津監督は「高い目標を持って目指す姿勢は素晴らしい。田中投手のように、なってほしい」とエールを送った。

いよいよ来年1月から新しいスタートを切る。同い年で、同期となる同5位八千代松陰・長岡秀樹内野手(18)と同6位八戸学院光星・武岡龍世内野手(18)の3人は、すっかり仲良し。まだ今年大人気のタピオカを一度も飲んだことがないという奥川に、長岡は「今度、3人で行きたいです」と絆を深める。1年目は「1軍で投げて、勝つことが目標」。野球選手として、人として、成長する。【保坂恭子】