21年の最多勝右腕、広島九里亜蓮投手(31)が約1カ月の米国トレを終え、29日にマツダスタジアムで自主練習を行った。昨年12月28日に渡米し、メジャーリーガーも利用するアリゾナの施設「ドライブライン・ベースボール」で主に体の使い方を習得した。「今まで学んだことのないことだったり、いろんな新しい発見もありました。しっかりキャンプ中も継続してやっていく中で、無意識にできるぐらいまでしっかりとやっていければいいかなと」と、目からウロコの毎日を振り返った。

もともとは球速アップを目指しての3年ぶりの米国トレで「考え方から全部変わったと思います。(今の取得状況は)50%、60%ぐらいじゃないですか。まだ全然イメージにはほど遠いかなっていう感じです」と道半ばだ。キャンプ中も、米国で学んだことを継続。昨年まではキャンプで球数を多く投げる練習スタイルだったが「変わると思います。ブルペンで投げるときは、本当に球数は多くないですけど、すべてのボールを全力で投げるみたいな」と取り組みを変える。

「体の使い方をしっかり覚えて筋力も上げてやっていけば、普通に考えて、球速は上がるよという話だったので、どこまで上がるのか僕自身楽しみですし、しっかりやっていければいいかなと思っています」と九里。自身の変化を心待ちに、プロ10年目に向かう。

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