ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(26)が開幕ローテーション入りに当確ランプをともした。敵地オリックス戦に先発し、5回を2安打無失点。ストライク先行を意識し、この日最速153キロ直球にカーブ、スプリットなどの変化球もさえ、無四死球と安定感抜群の投球内容を示した。昨季は左腹直筋を痛めた影響で、1軍未登板に終わった剛腕。2年ぶりの開幕ローテから逆襲の26年シーズンに臨む。

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スチュワートは自信に満ちあふれていた。5回2死三塁。最後は広岡を内角直球で二ゴロに仕留めた。予定の5イニングを投げ、2安打無失点、3奪三振の好投。結果、内容ともに文句なしの手応えを得た。「今日はすごく納得のいく内容で、満足しています」と上機嫌だ。試合後、小久保監督は右腕のローテ入りを問われ「計算しています」と明言。開幕投手の上沢、大関、松本晴に続き、4人目の当確ランプをともした。

テーマは「各バッターへのストライク先行」だった。初回、先頭の宗に左前打を許したが、太田を見逃し三振。続く西川を二ゴロ、西野を三邪飛に打ち取った。2回はわずか5球で打者3人を料理。3回、4回も3者凡退で終えた。この日最速153キロ直球は威力があり、力のない飛球アウトは6個。スプリット、カーブなどの変化球もさえ、無四死球と安定感抜群だった。意識通りに各打者との対戦に集中し、課題の荒れ球で制球を乱すこともなかった。

26年シーズンにかける思いは強い。昨季は左腹直筋を痛めた影響で1軍未登板に終わった。「ひと言で言うと悲しい1年だった。本当に復帰できるのかとか…。いろいろあった」。24年にキャリアハイ9勝をマーク。それだけに1年を棒に振ってしまったショックは大きかった。それでも、長く、つらいリハビリ生活を乗り越えた。今年2月23日の侍ジャパンとの壮行試合で477日ぶりに実戦復帰。球場表示で最速156キロを計測し、2回ノーヒット投球で完全復活をアピールした。

ここまで順調な調整だが慢心はない。「(開幕まで)2週間くらいあると思うので。しっかり自分のやるべきことをやって状態を上げられるように」と引き締めた。2年ぶりの開幕ローテから、巻き返しを期す1年がスタートする。【佐藤究】

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