宮原健斗(29)が、3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリングにピンフォール勝ちし、25日さいたまスーパーアリーナ大会での王座奪回へ弾みをつけた。

 196センチ、135キロで外国人NO・1レスラーと呼ばれるドーリングと、宮原は真っ向勝負を演じた。序盤は場外乱闘でドーリングに引き回され、観客席に何度も投げ飛ばされた。それでも、大男をブレーンバスターで放り投げ、最後もジャーマンスープレックスホールドでマットにたたきつけ、14分41秒、勝利した。

 昨年10月9日に諏訪魔に敗れ王座陥落して以来のタイトル戦を前に「取ったぜ、3カウント。25日はオレがこの寂しい寂しいおなかにベルトを巻く。それはプロレスの神様に宿命づけられたこと。ベルトを巻いて、全日本をさらなる高みに持っていくことがオレの役目」と、ベルト奪取と、その先を見据えて話していた。