プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が25年初戦の前日計量をクリアした。24日に東京・有明アリーナでWBO世界同級11位金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)との防衛戦(WBAスーパー、IBF3度目、WBC、WBO4度目)を控える。23日には横浜市内のホテルで前日計量に出席。両者そろってリミット(55・3キロ)よりも100グラム少ない55・2キロでクリアした。
国内開催の世界戦では06年1月のWBC世界フェザー級タイトルマッチ(王者・池仁珍-挑戦者・越本隆志戦)以来、19年ぶりの日韓戦。井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長(59)は、当初の挑戦者サム・グッドマン(オーストラリア)の挑戦辞退で急きょ決定したカードながらも日韓戦の意義を強調した。自身も現役時代、韓国人王者と4度世界戦に臨み、90年2月にWBC世界ミニマム級王座、92年10月にはWBA世界同級王座を獲得した。
大橋会長は「あれだけ強かった韓国ボクシングがだんだんとが強くなくなっていった。挑戦者変更というきっかけで日韓戦になったが、これが韓国ボクシングの起爆剤になって強くなっていくれればいい」と大きな期待を寄せた。
現役時代となる86年12月、88年6月と2度挑戦して敗れた元WBC世界ライトフライ級王者張正九氏(61)とは引退後から現在も交流が続いている。大橋会長自らが日本プロボクシング協会の会長を務めていた14年11月から日韓戦興行を手掛けて交流を再開。さらに大橋ジム興行フェニックスバトルも22年11月から始めている。同会長は「10年前から日韓戦を再開し、フェニックスバトル・ソウル大会もやってきた。韓国も昨年、WBOアジア・パシフィック王者も初めて生まれ、強さが戻ってきた」と歓迎した。【藤中栄二】

