大相撲で東横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と西横綱鶴竜(32=井筒)が秋場所(10日初日・両国国技館)を休場することが7日、決まった。2横綱が初日から休場するのは1999年九州場所の3代目若乃花、曙以来18年ぶり。

 左足首などを負傷している稀勢の里の休場は3場所連続4度目で、2002年春場所の初土俵以来初の全休も確実。田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)によると、稀勢の里から休場の申し出があったという。親方は「今まで以上にもっと鍛え直していくしかない」と述べた。新横綱優勝を遂げた3月の春場所で左上腕などを痛め、5月の夏場所を途中休場。7月の名古屋場所では左足首を負傷して途中から休んだ。

 右足を痛めている鶴竜の休場は3場所連続8度目で、今年4度目。名古屋場所で右足首を負傷して途中休場し、その後、右足甲の剥離骨折も明かした。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は次に出場する場所に進退を懸けることを明言している。

 左膝痛を抱える東横綱白鵬(32)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=の秋場所出場も不安視されている。春場所から17年ぶりの4横綱となったが、全員の皆勤は4場所続けて実現しなかった。