横綱大の里(25=二所ノ関)が、初日から全敗と元気のない前頭豪ノ山に圧勝した。立ち合いで頭からきた相手の当たりを、かち上げぎみに胸で受け止めると、左でおっつけ、右はのど輪で押し込みながら、土俵下まで吹っ飛ばした。今場所2度目の3連勝で6勝1敗。わずか2秒9、あまりの快勝ぶりに、支度部屋にいた他の部屋の付け人や床山らが「化け物だ…」と、口をあんぐりと開けて驚いていた。

自己評価の厳しい自身も、取組後は開口一番「いい相撲でした。しっかりと集中して取れた」と、珍しく納得の様子を前面に出して話した。特に「左手がすごい生きていた。左が1番大事だと思うので」と分析。相手が最も警戒してくる右差しの成否にかかわらず、左をおっつけて下から攻め、上体を起こして一直線に押し倒すことができたことに、手応えを感じていた様子。さらに「しっかり土俵際もきまっていた」と、相手に反撃する余地を与えない完勝にうなずいた。

1敗を守って折り返しの8日目を迎えることになるが、もう1人の横綱豊昇龍が無敗を守っている。4日目に前頭伯桜鵬に敗れて以降、1差を追う展開。それでも「自分は自分なので。目の前の相撲に集中して、しっかり最後まで頑張りたい」と、落ち着いた口調で話した。1差を守り続ける限り、豊昇龍とは千秋楽での対戦が予想されるだけに、自力優勝の可能性が残る。それを分かっているからこそ、焦りも見せずに話していた。

全取組結果