演歌歌手の出光仁美(33)が21日、中目黒のライブハウスで、デビュー9周年記念ライブを開催した。

 ちょうどこの日、デビューから9年目を迎えた。メモリアルなライブに、出光は多彩な企画を用意。美空ひばりや細川たかしなど、所属レコード会社の先輩アーティスト「9人」分のデビュー曲をメドレーで披露したり、昭和と平成の「×9年」のヒット曲を歌うなどして盛り上げた。

 出光は美術の教員免許を所持しており、絵がうまいことでも知られる。ここでも9周年にちなみ、自身の楽曲を歌いながらファン「9人」分の似顔絵を書き上げた。「美しいですね、みとれてしまいます」「(髪の毛の)本数、増やしましょうか? 時間の都合上、少なくて」などと話して笑わせるなど、ファンとの交流も楽しんだ。

 2時間弱の公演で、メドレーを含めると30曲を披露した出光。途中、慣れない楽曲に息が上がる一幕もあったが、終演後は「お客さんが帰りに『楽しかった』と言ってくれたから、いいかな」と笑顔だった。

 これまでの8年間を振り返ると、「お客さんやスタッフさんへの感謝にどんどん気がついていきました」と話した。手売りのCDが1枚も売れなかったこともあったと明かし、「CDが1枚売れることのありがたさや、ファンクラブの方が盛り上げてくれることのありがたさ。今日も盛り上げてくれてうれしかったです」と感謝を述べた。