乃木坂46に、新センターが誕生した。今月14日深夜放送のテレビ東京系「乃木坂工事中」(日曜深夜0時)で、24枚目シングル(9月4日発売)の選抜メンバーが発表され、4期生の遠藤さくら(17)がセンターに選ばれた。昨年11月に加入したばかりのルーキーが、大抜てきされた形だ。

01年10月、愛知県生まれ。コブクロの名曲「桜」(00年のインディーズ時代にリリースしたアルバムに収録)にちなんで名付けられた。昨年8月に行われた坂道合同オーディションに合格し、同11月に乃木坂46加入が発表された。当時、制服を着た遠藤の写真が公式ツイッターなどで初公開されると、たちまちインターネット上で拡散され、トレンドにも上がった。インパクト十分のお披露目だった。

透明感のあるルックスに、小顔で長い手足を持つスタイルの良さで、人気上昇中だ。既に新センターとしていくつかの撮影にも参加しており、カメラの前に立つたびに大器の片りんを見せつけているという。遠藤のはかない表情がモニターに大映しになり、スタッフたちを「おおおっ」と驚かせた一幕もあったそうだ。

今月20日、21日に行われた福岡・ヤフオク!ドームで行われた全国ドームツアー福岡公演に出演した。20日公演のユニットコーナーで、エース齋藤飛鳥(20)と2人で「他の星から」をパフォーマンスした。「インフルエンサー」「シンクロニシティ」「Sing Out!」などの楽曲のダンスを手がけたSeishiro氏が新たに考案した振り付けで、キレのあるしなやかなダンスを堂々と披露した。会場を埋めたファン3万5000人から大歓声を浴びた。

齋藤とは「あすぴーさん」「えんぴー」と呼び合う仲だ。パフォーマンス前、ステージ上で2人でガッチリ握手した。齋藤は「最初はドッキドキしたけど、本番はお互いの呼吸を感じられて、楽しめました」と振り返った。遠藤は「ダンスのうまいあすぴー(齋藤)さんと一緒と聞いた時には、『ダメだ…』と思って不安だったんですけど、握手の時に、力強く握ってくださって、安心しました」と笑った。

齋藤は、遠藤の“大物感”について語った。「えんぴーは、ダンス経験はないけど、『勘がいい』というのは他の人からも聞いていました。練習では、振り付けが難しくても、全然『できない』とか弱音を吐かないし、リハーサルでも1回も泣かなかったんですよ」と明かす。齋藤に「全然緊張しているように見えないし、堂々としている。肝が据わってるんですよ」と称賛されると、遠藤は首を横に振って、照れ笑いした。「全然です。すごい緊張しいなんですよ…」と否定し、「本当に光栄でした。貴重な経験。ありがたかったです」と感謝した。

8月で結成8周年となる乃木坂46に、新しい光が差している。