俳優小栗旬(36)が14日、東京・丸の内ピカデリーで、主演映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督)の公開記念舞台あいさつに出席「役者失格」のエピソードを明かした。

太宰治の代表作「人間失格」がどのように生まれたかを描いた物語。太宰の弟子、愛人を演じた沢尻エリカ(33)とは撮影初日にキスシーン、ラブシーンがあったという。

沢尻が「小栗さんなら(ラブシーンに)慣れてらっしゃるのかなと思ったんですが、初めてだと聞いて。全然こない、もっとグイグイこいよ、と思っていました」と苦笑いしながら振り返ると、小栗は「役者失格でした。触りなさいと言われたら恥ずかしくて。いざ会ったら『沢尻エリカ』のムードにのまれてしまった。あの晩とてつもなく反省しました」と明かした。

蜷川監督に「胸触って!」と何度か指示されたが、結局は触れなかったという。小栗は「一応、触ってます、という感じでした」と、不自然な手の動きを再現して笑わせた。

しかし、この反省が生きたようで、撮影が進むにつれ「何でも来い! となりました」。ラストに向けての減量は、二階堂ふみ(24)が「役者魂を見せてもらいました」と言うほど。184センチの小栗は15~16キロ減量、最終的に60キロにまで落としたという。小栗は「36年間培ったすべてをぶつけている」と自信を見せた。

ほかに千葉雄大が出席。