山崎貴監督(55)は「ALWAYS 三丁目の夕日」以来14年ぶり2度目の受賞に「名誉ある賞をいただけて光栄です。僕らのような(エンターテインメント)映画は、たくさんの観客に来ていただけることはあっても、賞をいただけるタイプの映画ではない」と感謝した。

数学者という異色の将校・櫂直(菅田将暉)が、数学的見地から戦艦大和建造に異を唱えるという、漫画家・三田紀房氏の漫画を実写化した。「戦艦大和を主軸の映画を作った。いろいろな問題を抱えているが…あの時代の問題を蒸し返しかねない状況が、ひたひたと迫っている」と現代の世界情勢に警鐘を鳴らした。

山本五十六を演じた舘ひろし(69)は、撮影を振り返り、山崎監督の演出について「悪魔の演出。長いのを1カットで回す。我々は、慣れていないので」と語り、苦笑い。石原裕次郎さんの妻で石原プロモーションの石原まき子会長は、山本五十六を演じた舘について「あのように軍服が似合うのとは思わなかった。すばらしい演技をたくさん撮ってもらいたい」と笑みを浮かべた。