映画「さくら」(11月13日公開、矢崎仁司監督)の完成記念トークイベントがこのほど、都内で行われ、北村匠海(22)小松菜奈(24)と矢崎監督が出席した。直木賞作家西加奈子氏の同名小説を映像化。サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族が、長男の死をきっかけにバラバラとなったものの、小さな事件をきっかけに再びつながる家族の再生の物語だ。

5人家族の父を永瀬正敏、母を寺島しのぶ、主人公の次男を北村、兄を吉沢亮、妹を小松がそれぞれ演じた。北村はきょうだいについて「目が死んでいる3人がそろったなと。両親が永瀬さんと寺島さんで豪華なメンバー。どんな芝居が巻き起こるのか期待感がすごくありました」。小松も「私も三白眼がそろったなとおもいました。寺島さん演じるお母さんがパワフルで明るさがあって、引っ張ってくれたことで、芝居を自由にやらせていただきました」と話した。矢崎監督は「豪華なキャストで家族をつくるので、ご近所にこんな家族がいたらうらやましいというか嫉妬も起きると思うので、愛される家族にするため、笑いを入れることを意識しました」。

きょうだいの3人は収録でも仲がよかったという。小松のだじゃれに、2人は爆笑だったといい、北村と吉沢は「どうでもいいことをいい声でやる選手権」で盛り上がったという。

トークイベントでは、わが家のルールを聞かれ、北村は「自由」、小松は「魚をきれいに食べるテスト」とフィリップに書き込んだ。北村は「いろんなモノに触れさせてもらった。何をやるのも自由だった」。小松は「魚をキレイに食べるとかっこいいぞと教わった。母がとてもきれいに食べていた」などと説明した。

最後に愛犬さくらを演じた、犬のちえも登場。北村は「僕と小松さんは、さくらにとっては底辺でした。おやつのイモをあげるときだけなついてきた」と笑わせた。