1971年(昭46)のテレビ朝日系ドラマ「続・氷点」などで知られる、女優の島田陽子さんが25日、大腸がんによる多臓器不全のため、都内の病院で急逝した。69歳だった。

島田さんは生前、故人の遺灰などを収めたカプセルを米国からロケットに乗せて打ち上げて宇宙空間で散骨する、宇宙葬を予約していたことでも話題となった。島田さんが予約した、宇宙葬を事業展開する米国の会社の代理店を務める日本国内の会社は、島田さんの死から一夜明けた26日、日刊スポーツの取材に応じ「ご本人は生前、契約をしておられました。実際に宇宙葬をされるかは、ご遺族の判断に委ねられる形になります」と説明した。

島田さんは2015年(平27)前後に予約していたが、その際

「生きているうちは恐らく行けない宇宙に、亡くなった後に行けるというのは、ロマンティックでいいですね。亡くなってからも楽しみがあるなんて、とても素敵なことだと思います」

とのコメントを同社に寄せていた。

同社の関係者は、今後、島田さんの宇宙葬が実施されるか否かについて「ご本人は宇宙葬を希望しておられました。ご遺族から、ご希望があり、連絡があれば…ということになります」と重ねて説明した。