東京オリンピック(五輪)で日本が米国を下し金メダルを獲得した27日の試合を生中継したテレビ朝日系「東京オリンピック ソフトボール決勝」(午後7時)の世帯平均視聴率が23・0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、速報値)だったことが28日、分かった。個人視聴率は14・5%だった。

世帯における瞬間最高視聴率は午後10時3分で46・0%と驚異的な数字をたたき出した。エース上野由岐子投手(39)が7回2死走者なしの場面でこの日投じた89球目を捕邪飛に打ち取り14年越しの連覇を達成した瞬間だった。

日本は前回実施された08年北京五輪に続き13年ぶりの金メダルを獲得。実況は大西洋平アナウンサーが務め、胴上げの瞬間「今度は、横浜の空に舞い上がりました!」と声をあげた。またアテネ五輪で日本代表の監督を務めた宇津木妙子氏が解説。冷静な口調ながら最終回は「あせるな~、あせるな~」などと選手に言い聞かせるようなコメントも披露し、試合後に選手から手を振られると「いいぞ~、よくがんばった~」と絶叫。SNS上では共感の声もあがった。

試合は4回に渥美万奈内野手(32)の内野安打で先制すると、5回には藤田倭投手(30)の右前適時打で貴重な追加点を挙げた。先発上野由岐子投手(39)は6回途中無失点の好投。7回もリエントリーで無失点に抑えて米国を沈め、頂点に立った。