北海道コンサドーレ札幌のルーキーMF檀崎竜孔(18=青森山田高)が1日、チームに初合流した。この日から第2次キャンプが沖縄・金武町でスタート。全国高校選手権決勝で2得点を挙げた期待の新人は、出遅れた分、戦術理解に努め、シャドーのポジションで勝負する覚悟を明かした。

  ◇    ◇    ◇

注目のルーキーMF檀崎が満を持して加わった。チームはこの日、札幌から飛行機で沖縄へ移動。夕方からボール回しやランニングなど、約1時間体を動かした。昨秋に練習生として参加したことがあるとはいえ、本格的なプロ生活第一歩。「ある程度慣れていると思ったけど、ちょっと緊張しました」と表情を引き締めた。

全国高校選手権では「優勝を手土産に札幌へ」を掲げ、有言実行。決勝では同点&勝ち越し弾で主役となった。この日の練習後には、さっそくサポーターから写真や握手を求められた。「注目されていると思うので、練習をしっかり取り組んで評価されるように頑張りたい」と意気込んだ。

当初は1月28日までのタイキャンプ中に合流する予定だったが、高校選抜合宿への参加などもあり、遅れてのスタートとなった。チームの情報はチェックしていたが「遅れて不安はある。明日からゲーム中心だと思うので、他の人より吸収しないといけない」と見据えた。

持ち味はスピードとキレのあるドリブル、さらには得点力だ。自身はゴールに近い位置でこそ生きると考えており「シャドーで勝負して得点、アシストで貢献したい」とキッパリ。昨季リーグ戦8得点をマークしたMFチャナティップを筆頭に、FW岩崎悠人(20)ブラジル人FWアンデルソン・ロペス(25)らがそろう激戦区に挑む。

昨夏の高校野球を沸かせた日本ハム吉田輝星(18=金足農高)もこの日、沖縄・国頭でキャンプイン。同じ東北出身で東北を盛り上げ、北の大地に渡った。「あっちも注目されている。違う分野だけど負けじと頑張りたい」。誰もが1日も早い“檀崎弾”待っている。【西塚祐司】

 

◆檀崎竜孔(だんざき・りく)2000年(平12)5月31日、宮城・名取市生まれ。小1時で館腰SSSで競技を始め、青森山田中で全国大会2連覇に貢献。高校では攻撃的MFとして1年からレギュラー。1年時には高円宮杯U-18プレミアチャンピオンシップ優勝にも貢献。今季プレミアリーグEAST得点王。家族は両親。尊敬する人は父。利き足は右。50メートル6秒3。175センチ、65キロ。血液型O。