男子3000メートル障害で東京五輪7位入賞の三浦龍司(20=順大)が、8分14秒47で2連覇を果たし、世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表に内定した。スタート間もなく集団から抜け出すとゴールまで独走。雨が降りしきる悪天候の中で、昨年自身がマークした大会記録(8分15秒99)を更新した。国内負けなしの20歳は、海外の強豪選手を刺激に大台の「7分台」突入を宣言した。
◇ ◇ ◇
狙い通りのレース運びだった。設定した1キロ2分45秒のペースで、三浦はハードルも水濠(すいごう)も軽やかに突破していく。後続を振り返らず、大会新記録を更新してフィニッシュ。「世界陸上を決められて安心した」。初の大舞台が約束され、笑みを浮かべた。
第一人者として競技の魅力を訴え続ける。陸上競技でメジャーとは言えない3000メートル障害は「1500メートルのようなスプリント、障害を越え続けるスタミナ、ハードリング技術や複合的な力が求められる」という。東京五輪の自身の活躍で同種目も脚光を浴びた。「興味を持ってくれる競技者が増えたと聞いている。その分、記録が伸びるうれしさがある」とモチベーションも高まっている。
視線は海外の強豪に向いている。東京五輪銀メダリストのラメチャ・ギルマ(エチオピア)が、9日の国際大会で7分台をマーク。「刺激が入った。1つ1つの走りの映像を見て(すごみを)ひしひしと感じる。国内で自分の範ちゅうの中で走っていたら到底追いつけない。(近いうちに)8分は切りたいと断言したい」。世界選手権まで約1カ月。強敵と戦うイメージを膨らませる。【佐藤礼征】

