全日本柔道連盟(全柔連)は2日、オンラインで新型コロナウイルス対策委員会を開き、東京オリンピック(五輪)代表で唯一決まっていない男子66キロ級の代表選考会をグランドスラム(GS)東京大会(12月11~13日)とする方針を固めた。29日の常務理事会、その後の理事会を経て正式決定する見通し。

男子66キロ級は19年世界王者の丸山城志郎(26=ミキハウス)と17、18年世界王者の阿部一二三(22=パーク24)が激しく争っている。4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)が最終選考会であったが、新型コロナの影響で延期となり、全柔連は選考方法について議論を重ねていた。一時はワンマッチ案なども挙がったが、コロナ禍による練習環境の違いなどから「準備期間確保」を理由に、最終決着の舞台を5カ月後の国際大会に決めた。来夏の五輪から逆算して、強化面から「年内中には決めたい」との考えもあった。

延期となった全日本選抜体重別選手権は、同じく体重別で争う講道館杯(10月31日~11月1日、千葉)と兼ねて、大会規模を縮小して開催する方向。また、体重無差別で争う全日本選手権は12月26日、全日本女子選手権は翌27日に行う方針を決めた。【峯岸佑樹】