ジャンプ女子個人ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS106メートル)で高梨沙羅(24=クラレ)が合計276・3点で銅メダルを獲得した。世界選手権2大会ぶりの表彰台。初の個人金メダルは逃した。

W杯で4勝を挙げている好相性のジャンプ台。前日24日の予選をトップで通過して迎えた1回目。104メートルを飛び、トップと2・2点差の3位で好位置につけた。逆転を狙った2回目は100メートルで、順位をキープした。

表彰式後は「正直言うと何とも言えない気持ちで今はいっぱい。今日は風の状況がめまぐるしく変わる中で、誰が勝つかわからなかったと思うけど、私は私でやるべきことはできた。こういう結果に終わってしまったけど、今はちょっと複雑な気持ち。まだ整理がついていない」と話した。

初出場の11年オスロ大会から6度目の挑戦。W杯では男女歴代最多の通算60勝を挙げ、個人総合優勝4度をマークするも、世界選手権での個人金メダルはまだない。「今日の試合も僅差だったと思う。しっかり準備していきたい」と気持ちを切り替える。3月3日に行われる女子ラージヒルで悲願達成を狙う。

1回目2位だったクリネツ(スロベニア)が合計279・6点で初優勝を果たした。