自動車のアジア最高峰シリーズ「全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)」に日本人女性で初めて参戦するJuju(野田樹潤、18)が15日、4月に入学する日大スポーツ科学部がある三軒茶屋キャンパス(東京・世田谷区)で決意を語った。

元F1ドライバーで父の野田英樹氏(54=NODAレーシング監督)の指導を受けながら4歳でレースデビューし、昨季は国際F3の「Zinox F2000フォーミュラトロフィー」で女性初の年間チャンピオン。今季は国内を主戦場として「TGMグランプリ」から大舞台に参戦する。

3月9日にはSF開幕戦(三重・鈴鹿サーキット)を控えており「国内最高峰レース。海外からもすぐにF1に行って、活躍できるようなドライバーが集まっています。そこに女性の私が参戦して、すぐに勝ち抜くのは現実的ではない。1つ1つのレースを楽しんで、ベストを尽くして、成長を遂げていくのがやるべきことだと思います。レースを始めた時から言っていた『負けても負けても諦めない』という言葉を大切にしたいです」と意気込んだ。

国内のライセンスで必要となる普通運転免許は、前日14日に取得したという。最高時速320キロで運転してきたJujuだが「レースとは真逆のことをやっているイメージ。最初は教習所で20キロとか、スピードになれるのに、少し時間がかかりました」と笑った。

人を車に乗せるのも初めての経験で、同乗者に「結構運転うまいですね」と褒められたという。教官が「(Jujuは)レースをやっているんだよ」と説明し、同乗者との話も盛り上がった。Jujuは「どんどん若い、同年代の方にも車に興味を持ってもらえたらうれしいです」と喜んだ。

本職のレースでは「G」と呼ばれる負荷がかかるため、男性に比べ、体重50キロほどのJujuにとっては厳しい状況で力をつけてきた。3歳から運転することで「Gを受けた時に、抵抗するんじゃなくて、受け流すような走りが自然とできるようになった」というが、大学で研究することで、自身の成長や競技の発展につなげていく考えだ。岡山から東京に拠点を移しての新生活。Jujuの前例のない挑戦が始まる。【松本航】