レギュラーシーズン(RS)2位の大阪Bが、SVリーグ初制覇を果たした。同1位で昨季覇者のサントリーに3-0で勝利。初戦黒星から逆襲の2連勝で「大阪対決」を制し、頂点に立った。トップリーグを通じては7年ぶり、日本リーグを含め通算8度目の日本一。世界クラブ選手権準優勝を誇る強豪が、ついに栄冠をつかみ取った。
リーグ初年度の屈辱を、最高の形で晴らした。昨季はRSを首位通過しながら、準決勝で同4位のJ愛知にまさかの2連敗。決勝の舞台すら踏めなかった。キャプテン西田有志(26)は「僕たちが去年立てなかったステージでバレーボールができることを非常にうれしく思う」と、今季のプレーオフは楽しむことを軸に据えた。その空気がコート全体に広がり、悲願への一体感へと変わった。
今季から現日本代表監督のロラン・ティリ氏の後任として、フィンランド出身のトーマス・サムエルボ氏が新指揮官に就任。24年パリ五輪でフランス代表を連覇へ導いた司令塔、アントワーヌ・ブリザールが加入し、チームは大きく進化した。ブリザールの変幻自在なトスワークによって、エース西田や加入1季目のキューバ代表アタッカーミゲル・ロペスら攻撃陣の幅が拡大。昨季リーグ3位だったアタック決定率は53%まで上昇し、リーグトップに立った。新体制が、確かな成果として結実した。
日本代表クラスがそろうチームの中、数時間前に体育館に入り、黙々とストレッチを続ける西田を中心に、練習量はリーグ屈指。A、B両チームをシャッフルしながら行う6対6の実戦形式も増え、日々の競争は激しさを増した。サムエルボ監督は外国籍選手も決して特別扱いしなかった。「例えば外国人選手がフライングせずにボールが前に落ちたら『跳べよ』みたいな感じで怒って、チーム全員がフライングをさせられる」とリベロ山本智大。名前や実績に関係なく、状態が悪ければすぐ交代。張り詰めた競争環境が、チーム全体を一段引き上げた。
敗戦の悔しさも、日々の積み重ねも、すべてを力に変えた大阪Bが、2代目王者の座をつかみ取った。


