レギュラーシーズン(RS)2位の大阪Bが、SVリーグ初制覇を果たした。同1位で昨季覇者のサントリーに3-0のストレート勝ち。初戦黒星から逆襲の2連勝で「大阪対決」を制し、頂点に立った。世界クラブ選手権準優勝を誇る強豪が、ついに栄冠をつかみ取った。エース西田有志主将(26)が、優勝を決めるサービスエースを含む15得点の活躍で最優秀選手賞(MVP)を受賞した。
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マッチポイント。西田はふっと短く息を吐くと、左腕を力いっぱい振り抜いた。放たれたサーブは、サントリー高橋藍をはじき、コートへ転がる。その瞬間、大阪Bの初制覇が決まった。天を仰ぎながら雄たけびを上げると、瞳には涙がにじむ。「今これだけの多くの方にバレーボールを応援してもらえる。こういう場でプレーできることに感謝しています」。赤と青に染まった横浜アリーナを見渡し、思いがこみ上げた。
リーグ初年度の屈辱を、最高の形で晴らした。昨季はRSを首位通過しながら、準決勝で同4位のJ愛知にまさかの2連敗。決勝の舞台にすら立てなかった。「自分は強くあらなきゃいけないし、導いていかないといけないポジション」と重圧を一身に背負って迎えた決勝。初戦を落とし、あとがない状況から2連勝での逆転優勝を成し遂げた。この日も驚異のアタック決定率70%超えを記録。エースとして、主将として、悲願の日本一へ導いた。
昨年末には、元女子代表の古賀紗理那さんとの間に第1子が誕生。「全てを優先してくれていたので、結果で返すしかないと思っていた」と感謝を口にした。まもなく始まる代表シーズンは、28年ロサンゼルス五輪出場権がかかるアジア選手権も控える。西田がその左腕で未来を切り開く。【勝部晃多】


