ヤマハ発動機が0-15でパナソニックに敗れ、今季初黒星を喫した。白組の首位は、開幕4連勝のパナソニックに明け渡した。

前半4分、フランカーのヘルウヴェ(28)がゴールに迫り、トライならずも、敵陣5メートルラインからのスクラムを獲得した。だが、サイドアタックを仕掛けたSH吉沢文洋(26)から、パスを受けたNO8堀江恭佑主将(28)がファンブル。こぼれ球をパナソニックSO山沢拓也(24)が蹴ってゴール前まで運ばれ、最後はWTB山田章仁(33)のトライにつなげられた。

パナソニックのSO山沢は、前節の東芝戦で好プレーを見せ、「世界クラス」と称された。その若き司令塔に対して清宮克幸監督(51)は「隙を見せたらそこを攻められるので、止めるのではなく、こちらがミスしないことが大事」と話していたが、前半22分のトライも、山沢のハイパントを起点にされた。

後半は、序盤は攻めるも得点できず、同34分の好機も、反則でついえた。完封負けは、10年10月23日のサントリー戦以来。次戦は10月6日、ホームの磐田ヤマハスタジアムで東芝と対する。【大野祥一】