フィギュア日本女子初となる五輪3大会連続出場の坂本花織(25=シスメックス)は148.62点を記録して出場5人中1位だった。この時点で米国と並んで1位に立った。2日前のSPに続いての起用となり、女子のエースが最初の種目を終えた。
演技を終えると「うれしい気持ちが大爆発しました」と喜びを語った。ペア・フリーでりくりゅうペアが驚異的な得点をたたき出したことで「いいバトンをくれたので、あとは自分がやるしかないという気持ちでした」と話した。メダル獲得を確定させた圧巻の演技。「メダルのチャンスがあるだけすごい」と興奮ぎみに語った。
仲間と共闘する団体戦を、いつもモチベーションに変えてきた。五輪団体は3大会連続出場となり、2年に1度の世界国別対抗戦も4度経験してきた。昨季に行われた同戦でも日本の主将を担い「『みんなが見てくれているから頑張れる』という感じでした」。シーズン最終戦と蓄積疲労を持った状況ながら「楽しすぎて、はしゃぎすぎて、ずっと中野(園子)先生に止められていました。暴走しすぎて。『自分、滑るのに力を残しておきなさい』とずっと言われていました」と振り返るほど、演技、仲間の応援で全力を尽くした。
シーズン前に今季限りでの現役引退を表明した。ラストシーズンを過ごす中で“最後の○○”を何度も経験しながら「必死なので、名残惜しさはないです」と次の演技を見据えてきた。17日(日本時間18日)に始まる個人戦。悔いを残さない演技のために、再び調整に励んでいく。
◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。03年度後期のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」に影響を受け、4歳でスケートを始める。17年世界ジュニア選手権3位でシニア転向。1季目から18年平昌五輪代表2枠入りし、個人6位。22年北京五輪で団体銀、個人銅メダル。世界選手権は22年から3連覇。全日本選手権は5連覇中で、18年を含めて優勝6度。今季のSPは「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、フリーは「愛の讃歌」。ミラノ五輪の日本選手団旗手代行。159センチ。

