女子200メートル個人メドレー(運動機能障害SM9)は、一ノ瀬メイ(21=近大)が2分45秒34で優勝した。決勝はタイムレースで、SM10クラスの池あいり(20=日体大)と同泳。パラ水泳界のアイドル2人にスタンドからも大きな声援が送られた。

「この種目は2年間ベストが出ていないので、タイム、狙いたかったんですが…」と一ノ瀬。自らが持つ日本記録2分40秒25から5秒以上遅れたレースに表情は曇りがちだった。11月5日から来年2月までオーストラリアに短期留学中で、一時帰国してのレース参加。コンディションも十分ではなかった。

留学は昨年度に続いて2度目で、現地クラブチームに所属している。リオ・パラリンピック金メダリストのアドバイスで平泳ぎのキックの改良に取り組むなど、10月のジャカルタ・アジアパラ大会で銀4、銅2の6つのメダルを獲得した泳ぎに磨きをかけている。

「去年の経験があるので今年はスムーズに練習ができています」

来年夏の世界選手権(マレーシア)出場がかかる同3月の国内記録会へ泳ぎ込みを続ける。