東京パラリンピックで12年ロンドン大会以来2大会ぶりの金メダル獲得を狙う女子日本代表が、2チームに分かれて男子クラブチームのTsukuba-techと対戦し、Aチームは5-3(前半3-0)で、Bチームは延長戦の末9-8(前半5-4)で勝利を収めた。

Aチームは天摩由貴主将(30=マイテック)、萩原紀佳(19=国立障害者リハビリテーションセンター)が2ゴールを決めるなど男子チームを圧倒したが、後半残り2分を切ってから3連続失点。天摩は「世界で戦うためには反省しなければならない」と、失点場面と相手の反則でペナルティースロー5本を獲得しながら1本しか決められなかったことを今後の課題に挙げた。

Bチームは激しい点の取り合いから後半残り27秒、4秒に連続失点して7-8と逆転されたが、終了のブザー直前の残り1秒で高田朋枝(36=ミナリッカ)が同点ゴール。サドンデスの延長前半18秒に安室早姫(27=SMBC信託銀行)が決勝ゴールを決めた。浦田理恵主将(43=アソウ・ヒューマニーセンター)は「点を取られすぎました。日本の強みであるディフェンスの良さを発揮できなかった」と反省。6ゴールの小宮正江(45=同)も「ディフェンスには自信があるが、それを見せられなかった。金メダルを取れるよう、これから自分の限界にチャレンジしていく」と東京パラへ気持ちを入れ直した。

◆ゴールボール 視覚障がいを持つ選手が光をさえぎるゴーグルを着け、1チーム3人で鈴の入ったボールを転がすように投げ合い、防ぎ合って得点を争うパラリンピック独自の競技。