アーチェリー男子団体で、同種目初の銅メダル獲得を果たした河田悠希(エディオン)、古川高晴(近大職)、武藤弘樹(トヨタ自動車)の3人が27日、一夜明けて都内で会見を行った。

河田は「このメダルをずっと眺めていました。メダルを取った瞬間から、昨日の夜も眠れなかった」と興奮が続いていた様子。武藤も「現実味がない感じ。フワフワしていて、うれしい気持ちでいっぱいです」。古川は「素直にうれしい気持ちでいっぱいです。気持ちはフワフワしている感じだが、このままでは足元を救われるので、明日からは戦闘モードになるよう、気持ちを切り替えます」と、気を引き締めた。

無観客試合については、複雑な胸中をのぞかせながらも、それぞれ前向きに捉えた。五輪初出場の河田は「違和感はあまり感じなかったが、生で見たかったとかいろいろなメッセージを見ると、確かに見てほしかったなと。でも、ネットやテレビの前で応援してくださったので、逆にどこでも見られることができたのかなとも思います」。武藤も「すごいさみしい思いもあったけど、いろんな人からSNSなどを通じて応援してもらったという思いがあります。マイナーな競技ですが、僕らの活躍を見てやってみたいと思ったと言ってくださった方もいて、普及にもつながったことがうれしくて。コロナ禍で、スポーツの力を見せられたら」と話した。

12年ロンドン大会の個人銀メダリストで5大会連続出場の古川は「すごく違和感がありました。小さい国際大会をやっているような感じ」としたが「決勝の会場は何もないところから作ってくださった。すごくたくさんの方が携わって出来上がったもの。いろんな方々の思いが詰まった会場で、プレーができたことに感動した。すべての方に感謝したいです」と話した。