ホーム 東京オリンピック2020 アーチェリー ニュース RSS アーチェリー古川高晴が銅メダル獲得 自身3つ目、日本アーチェリー界最多 [2021年7月31日16時41分] アーチェリー男子個人で銅メダルを手に笑顔の古川(撮影・鈴木みどり) <東京オリンピック(五輪):アーチェリー>◇31日◇男子個人準決勝◇夢の島公園アーチェリー場 12年ロンドン五輪個人銀メダリストで今大会も団体で銅メダルを獲得している古川高晴(36=近大職)が、3位決定戦で湯智鈞(20=台湾)を7ー3で下し、銅メダルを獲得した。準決勝でトルコの伏兵の前に惜しくも敗れたが、ベテランは直後の試合にも動じなかった。自身3つ目のメダルは、84年ロサンゼルス五輪で銅メダル、04年アテネ五輪で銀メダルを獲得している山本博(58=日体大教)を抜き、日本アーチェリー界で最多になった。前回のリオは米国選手に敗れて8位。「風を読み間違えた。冷静な判断ができていなかった」と悔しさを浮かべ、五輪の借りは五輪で返そうと、この5年競技に打ち込んできた。年齢は重ねても体力の衰えは感じておらず、「その分、技術が上がった」と手応えつかんで今大会を迎えた。26日には男子団体メンバーとして銅メダル獲得に貢献。この種目で男子初のメダル獲得したが「結果を出し続け、もっとアーチェリーの魅力を広めたい」とも訴えていた。初日の予選ラウンドでは振るわず個人46位でスタートしたが、1対1のトーナメント戦では上位選手を次々と破って準決勝に進んだ。ベテランなではの豊かな経験で、巻き返した。 <アーチェリーの日本勢の五輪メダル獲得>◆モントリオール(76年) 男子個人銀 道永宏◆ロサンゼルス(84年) 男子個人銅 山本博◆アテネ(04年) 男子個人銀 山本博◆ロンドン(12年) 女子団体銅 早川漣、蟹江美貴、川中香織里男子個人銀 古川高晴◆東京(21年) 男子団体銅 古川高晴、武藤弘樹、河田悠希 古川高晴(ふるかわ・たかはる)◆生まれ 1984年(昭59)8月9日、青森市★高校 青森東高時代、入部を希望していた弓道部がないためアーチェリーを始めた。高3の02年にジュニア選手権に出場し、高知国体で個人優勝★大学 近大では1年時から全日本学生王座決定戦で団体公式戦130連勝の立役者に。03年世界選手権(ニューヨーク)で国際大会デビュー。04年アテネ五輪は個人戦2回戦進出、団体戦8位。07年世界選手権個人戦で16強入りするも、翌08年北京五輪は個人戦初戦敗退。12年ロンドン個人で銀メダル獲得するも、16年リオデジャネイロは個人男子8位。★所属 近大職員