中国の蘇炳添(ソ・ヘイテン、31)が衝撃的なアジア記録を樹立し、決勝進出を決めた。

準決勝3組1着となる9秒83(追い風0・9メートル)を記録。序盤から飛び出し、最後は追い上げられながらも、1番手でフィニッシュラインを越えた。

従来のアジア記録は蘇とフェミセウン・オグノデ(カタール)の9秒91。アジア勢が初めて9秒8台に突入したことになる。日本では山県亮太(セイコー)が、6月に9秒95の日本記録を樹立。「アジア記録(9秒91)を蘇炳添選手が持っている。それに追いつけるように頑張りたい」と語っていたが、さらに蘇が先をいくことになった。

決勝は追い風0・1メートルの条件下、9秒98で6位。メダルには届かなかったが、新たな歴史をつくった。