世界選手権2連覇中のカルステン・ワーホルム(25=ノルウェー)が世界新記録で金メダルを獲得した。45秒94を記録し、フィニッシュ後は手で口元を覆った。最後の直線は銀メダルとなったベンジャミン(米国)との一騎打ちになり、競り合いながら逃げ切った。

ワーホルムは7月のダイヤモンドリーグ(オスロ)で、46秒70の世界新記録を樹立。トラック種目では最古だった世界記録(92年バルセロナ五輪、ヤング)を、29年ぶりに更新していた。

45秒94は、今年6月の日本選手権の男子400メートルの優勝記録45秒75に0秒19差に迫る驚異的な記録。勢いの止まらない25歳が、東京で新たな歴史をつくった。