岡田久美子(29=ビックカメラ)は1時間31分57秒で15位で、日本勢同種目初の入賞を逃した。

16年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続の出場。19年世界陸上ドーハ大会では6位だった。「入賞というところは確実に入れる力はついてきていると思う」と自信を持って臨み、これまで五輪の日本勢同種目最高9位(12年ロンドン大会)の更新を狙っていた。

今年2月の日本選手権では7連覇を狙うも、藤井菜々子(22=エディオン)に優勝を譲った。「さすがに3日間ぐらいは落ち込んだ。本番が五輪なのでとは言いつつ、勝ってきていた部分はあるので、連覇によって会社の待遇も年々良くなっていたのでそこは勝ちたかったが、もう1回五輪に向けて準備することを思い返して」と女王の闘志に火が付いた。「五輪の後に『あの神戸(日本選手権)からまた強くなったね』とみんなに言ってもらえるように頑張りたい」と意気込んでいた。

昨年、北海道・千歳で行った合宿の時に本番を想定し、気持ちを高ぶらせていた。「(開始する午後)4時半に合わせて時計台の前でスタートするポーズを取ってイメージトレーニングした」。その成果と思いをレースにぶつけていた。