札幌を舞台にした五輪マラソンを、道産子はこう見た。札幌東京五輪の女子マラソンが7日、札幌市・大通公園発着で行われた。ハーフマラソン日本記録保持者の小椋裕介(28=ヤクルト、札幌山の手高出)、スキージャンプ長野五輪団体金メダルの雪印メグミルク原田雅彦総監督(53)、北海道マラソン完走3度のSTV佐々木美波アナウンサーが、それぞれの視点で観戦記を寄せた。

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▽STV佐々木美波アナウンサー

猛暑や開始時間の変更など、大変なコンディションで最後まで懸命に走る選手の姿を見て感動しました。異例のスローペースでスタートするなど過酷な条件で走っていたという印象です。こういう情勢ではありますが、北海道出身の私としては、地元で五輪マラソンが行われたというのは感慨深いです。世界記録保持者のコスゲイ選手(ケニア)らが、普段自分もよく通っている道を走っているのを見て不思議な感覚でした。

日本の一山選手は最後まで先頭集団に食らいついて日本勢17年ぶりの入賞、鈴木選手の冷静な走りと最後の粘り、序盤の前田選手の積極的なレース運びと存在感を示していたと思います。私が言うのも恐れ多いですが、レースを見て自分も頑張ろうと刺激を受けました。最近は週3回程度、7~10キロ走っています。まず4時間を切ることを目標に。

男子も楽しみです。大迫選手のダイナミックな走り方が好きで、著書を会社のデスクに置いているほどの大ファンです。奥さまのインスタもフォローしていて、いろいろな大迫選手の姿を見てきました。東京五輪がラストランになるということなので、悔いの残らないよう頑張ってほしいと思っています。(STVアナウンサー)

◆佐々木美波(ささき・みなみ)9月28日、千歳市生まれ。立命館慶祥高1年から陸上を始め、400、800メートルを走っていた。1年先輩に東京五輪短距離代表の小池祐貴がいた。フルマラソンは15年北海道マラソンで初出場。3回出場して最高記録は4時間39分。