東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは6日、東京・有明のメインプレスセンター(MPC)で定例会見を開き、五輪の野球決勝・日本-米国戦(7日、横浜スタジアム)に言及した。

サッカーの女子決勝が、酷暑や国立競技場の芝悪化を理由に、この日の午前11時から午後9時の日産スタジアムに変更。高谷氏が「コンテンジェンシープラン(緊急時対応計画)を発動し、国立から横浜に変えた」と説明したことを受け、野球の日米戦にも話題が広がった。

横浜市の天気予報によると、試合が始まる午後7時ごろは雨予報。報道陣から「雨天の場合(サッカーのように)代替会場は決まっているのか」と問われると、高谷氏は「憶測を呼ぶのでコメントすることはできない。その時の気象条件を見ながらになる」と明言を避けた。

競技は、閉会式が行われる最終日8日までに終えなければならないが、7日の試合が雨天順延になると、8日は台風10号が関東に最接近する予定で、さらに開催条件は厳しくなる。中止になった場合の取り扱いについては「メダル(順位を)決められない、メダルイベントが開催できない場合にはIOCの理事会が決める」規定になっている。

○…侍ジャパンは台風接近に動じない。稲葉監督は「天気が心配ですけど、もし明日中止になれば明後日のデーゲームになる可能性もあると聞いている。今日も選手に、いろんなことが想定される中でしっかりと準備していこうと話をさせてもらった」と心構えを求めた。中止になれば、猛暑のデーゲームに備える。